'62 Thunderbirdのエンジン搭載しました :)
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Before...
メインメタルの磨耗によりクランクから打音が出ていたためオーナーと相談した結果O/Hする事になりました。
おそらく1962年から一度もO/Hされて無さそうなエンジンでしたので、各部を慎重にチェック。
バラす前にタイミングチェーンの伸び、バルブタイミングの遅れ具合いなどをチェック
すべてバラして、ウォータージャケットやオイルラインすべてを高圧洗浄してからクラックチェックです。
完全に脱脂したら、浸透剤を吹きつけます。
そして、しばらく置いた後に、再度洗浄、脱脂します。
その後に、現像剤を吹きつけて、クラックなど無いかをチェックします。
結果は問題無し。
カムは交換です。クランクは曲がり修正、アンダー加工、バランス取りを行いました。
ブロックは、.030オーバーへボーリング&ホーニング、ブロック本体を表面加工(詳細は秘密)etcです。
各メタルはWPC加工、ピストン、ロッド周りも重量合わせ。
ピストン、ピストンリング、ピストンピンも交換です。
ピストンリングは各気筒ごとにクリアランスを調整していきます。
各オイルクリアランスチェックの為、仮組みを行いチェック後に再度バラしてASPを塗布して本組みです。
腰下組みつけです。タイミングチェーン、スプロケットも交換してバルブタイミングを調整したら腰下はほぼ完了です。
続いてはヘッドO/Hです。
ステムシールをテフロンの物で、ガイドへ圧入できる様に加工します。
車両へ搭載する前に、特殊工具でオイルポンプを単体で強制駆動させます。
各メタルなど油圧リフターやロッカー周りへオイルを潤滑させておけば、ブレークインもドライスタートにならないので必須作業です。
レーシングエンジンではないので、メニュー的にはスタンダードですがストリートからレースまで普通に使えるエンジンになります。
細かい内容は書ききれないので、ザックリな説明と少ない画像しか在りませんがお許しクダサイマセ......
Nob